天橋立は陸前の松島、安芸の宮島とともに日本三景の一つに数えられる景勝地で、文化財として特別名勝に指定されている。
「大江山生野の道のとほければ、まだふみも水天の橋立」
小式部内侍により「小倉百人一首」にそのように詠われている。
雪舟が国宝「天橋立図」を描いているとともに、天橋立は多くの歌人によまれるなど、その景観は、文化にも多くの影響を与えている。
磯清水
この井戸「磯清水」は、四面海水の中にありながら、少しも塩味を含んでいないところから、古来不思議な名水として喧伝されている。
その昔、和泉式部も「橋立の松の下なる磯清水 都なりせば君も汲ままし」と詠った事が伝えられている。俳句にも「一口は げに千金の磯清水」などともあることから、橋立に遊ぶ人々には永く珍重されてきた。
1678年の宮津城主永井尚長が詠った歌がある。名水百選のひとつに認定されている。ただし飲めない。