種類:切通 源平 新田義貞
大仏切通は、鎌倉七口の一つ。西側に通じる道路であり、開削時期は不明であるが、北条氏常盤亭が切通の外側のすぐ北にあり、鎌倉時代1250年頃までには存在したと考えられる。文献による最初の所見は江戸時代17世紀初頭、『玉舟和尚鎌倉記』に「大仏坂」とある。
1333年の新田義貞の鎌倉攻めの際、この切通も激戦となった可能性がある。
現在の切通は、1879年に大規模に再整備されたもので、約545mの山道を約9m切り下げて人馬車が通れる様にしたと石碑にある。切通には、平場や開口する「やぐら」と呼ばれる岩窟、そして切岸などと供に鎌倉時代の幹線道路の様子を良く伝えている。
国の史跡に指定されている。