宗派:臨済宗円覚寺派
寺格:大本山
開基:北条時宗、無学祖元(開山)
創建:1282年
正式名称:瑞鹿山 円覚興聖禅寺
円覚寺は鎌倉時代後期、18歳で幕府執権職となった北条時宗は、禅を広めるという願いと蒙古襲来による殉死者を弔う為、1282年に創建された。創建以来、北条氏や朝廷、幕府の篤い帰依を受け大いに栄えたが、室町から江戸時代には度々火災に遭うなどの被害を受けた時期もあるが、現在に至るまで厳しい禅道場として多くの修行者が現在も厳しい修行を行っている。週末には坐禅会が開かれ海外からも多くの人が参加する。
創建当時は総門・山門・仏殿・法堂・方丈が一直線に並ぶ禅宗様伽藍配置であったが、現在法堂は失われている。
三門(山門)
1785年に再建された。楼上には十一面観音、十六羅漢像などが安置されている。
仏殿
1964年に再建されたコンクリート造りだが、1573年の仏殿指図に基づいて建築されている。
選仏場
1699年に建立の茅葺屋根の坐禅道場。
舎利殿(国宝)
神奈川県唯一の国宝建造物。境内奥の正続院の中にある。室町時代中期の建築である。通常は非公開で、正月三が日と11月3日の前後に外観のみ公開される。
黄梅院
1354年建立の塔頭寺院。
妙香池(みょうこうち)
夢窓疎石作と伝える庭園の遺構である。
梵鐘
1301年に鋳物師物部国光によって制作された梵鐘。高さ2.6メートルを超える大作である。国宝に指定されている。
オフィシャルホームページhttp://www.engakuji.or.jp/
(参照:オフィシャル情報)