種類:関所 東海道
箱根関所は1619年に徳川幕府によって置かれた。幕府は全国に53カ所の関所を設けたが、特に中仙道の福島と碓氷、東海道の新居と箱根の関所は重要な関所として規模も多く、通行人を厳しく取り締まったと考えられる。一般に関所では「入り鉄砲に出女」を厳しく取り締まっていたと伝えられる。入り鉄砲とは江戸に運ばれる武器類と、江戸を出て行く女性に監視の目を光らせていた。ただし、箱根関所は入り鉄砲の検査は行わず、「出女」のみに厳しい珍しい関所であった。
江戸時代の終焉と供に関所も破棄されたが、2007年完全な形で復元された。再建にあたり、当時の伝統的な建築技術のみを使い、外観のみならず建築と生活様式を復元している。
関所の役人には、伴頭1名、横目付1名、定番人3名、足軽15名。また女性通行の取り締まりの為に人見女という女性の役人が居た。
大番所・上番休息所
大番所には、面板書と呼ばれる部屋が在り、小田原藩から出向した関所役人がこの部屋につめ、関所を通る旅人の関所改めを行っていた。上番休息所は、一ヶ月交代で勤務する関所役人の生活に使われていた。
上の間には、旅人を威嚇する鉄砲や弓が飾られていた。
遠見番所
芦ノ湖を船を使って通行する事を見張っていた番所。芦ノ湖や富士山が一望出来る。
足軽番所
足軽が務めた番所で、牢屋なども備えられていた。
三つ道具
刺股、突棒、袖搦という、捕物道具を飾り旅人を威嚇していたと伝えられる。
資料館には、関所にまつわる資料が展示されている。
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