彦部家は、7世紀後半天武天皇の皇子高市親王を祖とする旧家で、桐生へ定住してから17代を数える。室町時代には足利将軍の直参として仕え、京都で活躍している。その後、関東の動静を幕府に注進するためにこの地に移り住んだ。江戸時代になると帰農するが、武家屋敷の側面を今も残している。
主屋は、1580年頃に建てられた事がわかっており、430年以上経過している。近世初期の古民家にみられる要素が全て含まれていることが分かる貴重な建築物である。また武家屋敷から農家へと移ったので台所などにはその特色である竹の床などが見られるほか、厩なども備えている。
長屋門、冬住み、文庫倉・穀倉なども文化財として残っており、倉は二重の屋根になっているなど珍しい特色が見られる。
庭園は池泉回遊式で室町風の庭園が見られる。
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