主祭神:大国主大神
創建:神代
主な神事:大例祭 5月14日~16、神在祭 10月10日~17日
出雲は神の国・神話の国として知られ、出雲大社は日本の歴史に置いて最も重要で貴い神社である。主祭神は大国主大神を祀る。大国主大神は、「だいこくさま」としても慕われる神であり、日本の国土を開拓し、国づくり、村づくりを行い、農耕・漁業をすすめ人々の生活の礎を築いた神である。「日本書紀」では、国づくりの大業が完成すると、皇室の先祖である天照大神にその国を譲られたと記されている。これは「国譲り」として知られ、日本の歴史上最も重要な神事の一つである。天照大神は大国主大神の「国譲り」に感激され、大国主大神に天日隅宮を造り、第二子である天穂日命を大国主大神に仕えさた。この天日隅宮が出雲大社の由緒であり、天穂日命の子孫は代々出雲大社宮司の職に就いている。現在は第84代である。
出雲大社は「縁結び」の神社として大変人気の高い神社である。その所以の一つは神在月と神在祭の神議にある。出雲では神無月は「神在月」となる。それは、八百万の神々が旧暦の10月11日から17日の間出雲大社に集まり「縁結び」の神議が行われる。八百万の国神は、稲佐浜から上陸し、十九社と呼ばれる社に滞在する。この時、人々の「縁」に就いて話し合いが行われるとされる。この「縁結び」は、男女の仲を結ぶだけでなく、人々の成長、社会の明るい発展、すべてのものの幸福と発展のためのつながりを結ぶ事とされる。その為「だいこくさま」は、福の神として慕われ古来より多くの人々から崇敬されて来た。今日もその「むすび」の御霊力の御利益を願う人々が参拝に訪れる神社である。
大国主大神は幽冥主宰大神として幽冥をおさめ、人々の霊魂をもおさめられる神さまでもある。
本殿
伝説によると、かつては48メートルの高さの巨大な神殿であったと伝えられる。現在の本殿は1744年に建立された大社造りの社で国宝に指定されている。大国主大神は、神殿内では西向きに納められている。その為、西側に大国主大神に面してお参り出来る拝所が備えられている。
拝殿
巨大な注連縄は出雲大社のシンボルでもある。硬貨の投げ入れは禁止。
神楽殿
神楽殿にも巨大な注連縄がある。こちらの注連縄の方が有名であるが、こちらはあくまで神楽殿の注連縄である。混同しない様に。
出雲神社(素鵞社)
大国主大神の父(または祖先)である、素戔嗚尊を祀る。
祭事
大例祭 5月14日~16
神在祭 旧暦10月10日~17日
ホームページ: http://www.izumooyashiro.or.jp