落差:40m
幅:20m
金引山から流れ落ちる霊水は、滝馬に高さ40m幅20mの「名勝・金引の滝」となり、どうどうと飛沫をあげて落下し、森々とした樹陰に清廉な潤となっている。
この滝には、すでに一千年の昔、如願寺塔頭感性院により、金引山不動明王尊が勧請され、中世には幾たびか生臭い戦場ともなった。また旧藩時代は家士の心身修練の道場でもあった。そして滝道には茶店が設けられ、特に御用滝そばは、この滝に遊ぶ人々にことのほか賞味されあ名物であった。
以来、この滝は不動尊信徒の霊場として、あるいは夏季涼を追う市民憩いの場として今日に至ったが、おりから市内の有志多数は、このすばらしい名瀑の荒廃を嘆き、ここに不動尊の加護と心ある人々の協力を得て、滝場の修復、「白竜、臥竜」の滝場を整備し、再び景勝地となったのである。