宗派:高野山真言宗
寺格:総本山
開基:弘法大師 空海
創建:816年
正式名称:高野山真言宗 総本山金剛峯寺
金剛峯寺は、高野山真言密教の宗祖・弘法大師が開山した寺院。高野山は標高1000mの山に囲まれた盆地で蓮の花のような形をしており、空海は仏教の曼荼羅世界を現出しようとしたものである。空海は最澄と並び平安仏教を開いた僧である。804年に唐に渡航し、密教を学び806年に帰国。嵯峨天皇から高野山の地を賜り、高野山を816年に開山する。金剛峯寺とは元来は、この高野山全体の寺号である。
現在は高野山真言宗の総本山として青巖寺と興山寺を合併して改称した寺院である。青巖寺は、1131年に鳥羽上皇の勅許を得て建立された小伝法院が前身であり、その後豊臣秀吉が母親の菩提を弔うために寺院が建立される。それが後に青巖寺となる。
明治元年に、青巖寺と興山寺が合併し金剛峯寺と改称された。金剛峯寺の住職は座主と呼ばれ、高野山真言宗管長が就任することになっている。
現在の本殿は1863年に再建された物である。
正門は、金剛峯寺の建物で一番古く1593年の再建。
大広間と持仏間の襖に描かれた絵は狩野法眼元信(1476年~1559年)の筆と伝えらる。
蟠龍庭(ばんりゅうてい)は、石庭としては日本最大級である。雲海のなかで左の雄の龍と右の雌の龍が向かいあい奥殿を守っているように表現されている。
書院上段の間は、天皇・上皇が登山された際の応接間であった。現在は高野山の重要な儀式に使用される。
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