寺格:総本山
開基:伝・鑑禎
創建:770年
正式名称:鞍馬山 鞍馬寺
鞍馬寺は京都盆地の北に位置し、豊かな自然環境を残す鞍馬山の南斜面に位置する。鞍馬は牛若丸(源義経)が修行をした地として著名であり、能の『鞍馬天狗』でも知られる。
鑑真の高弟・鑑禎が770年に草庵を結び、毘沙門天を安置したのが始まりという。鑑禎は、鑑真が唐から伴ってきた高弟8名のうちの最年少の弟子であった。
古くから有名な寺院であるが、特に平安時代後期には広く信仰をあつめており、枕草子にも登場する。
本道は標高410mにあり、入り口である仁王門は250mである。多くの建物が焼失しており、再建されている。境内の伽藍の様子は今ものこり往年の面影を残す。秘仏は国宝を含む多くの文化財がある。
本尊は「尊天」で、全ての生命の生かし存在させる宇宙のエネルギーであるとし、そのパワーに包まれる道場としてパワースポットでも知られる。