種類:古民家 鎌倉 室町
中村家住宅は、18世紀中頃に建てられたと伝えられる。建築構造は、鎌倉・室町時代の日本建築の流れを伝えているが、同時に各所に特殊な手法が加えられており、独特な住居建築になっている。
この遺構は、士族屋敷の形式に農家の形式である高倉、納屋、蓄舎などが付随して沖縄の住居建築の特徴を全て備え持つ。
屋敷は南向きの緩い傾斜地を切り開いて建てられており、東、南、西を琉球石灰岩の石垣で囲い、その内側に防風林の役目を果たしている福木を植えて、台風に備えている。
母屋は11の部屋に土間の台所があり、倉庫や家畜小屋、豚の飼育に使ったアーチ型の石囲いなどが有る。