太田宿は、中仙道六十九次の51番目の宿場町。中仙道の難所の一つで知られる。現在も脇本陣やかつての旅籠が幾つか残っており往年を偲ばせる。
太田脇本陣林家住宅(国指定重要文化財)
太田宿脇本陣林家住宅は1769年に建築された主屋と1831年に建築された表門と袖塀それに裏の二棟の土蔵から成り立っている。江戸時代に太田宿は中山道の宿場町として栄え大名や地位の高い人が泊まる本陣と脇本陣が各一軒あり林家は脇本陣としての役目のほか太田村の庄屋や尾張藩勘定所の御用達を勤めた旧家である。
この建物を見ると、主屋の両端の妻にうだつが建ち一際目をひきますが、これは防火壁の役目を果たすと同時に脇本陣の権威を象徴するものである。またこの建物は中山道において脇本陣としての遺構を当時のまま残している唯一の建物である。