主祭神:
賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと) 西殿
玉依媛命 (たまよりひめのみこと) 東殿
創建:紀元前90年に文献にて初見
主な神事:賀茂祭 葵祭 5月15日
京都がひらかれた時から鎮座する神社で山城の国一宮として京都の守護神として京都の人々から崇敬されている。
主祭神である賀茂建角身命は京都をひらかれた神である。山城の国一宮として京都の守護神として祀られており、平安京遷都前の奈良時代よりすでに大きな社殿があり盛大な祀りが行われていた。平安京が造営されるにあたり、ここ下鴨神社で成功の祈願が行われた。以来、国民の平安を祈願する神社として崇敬されている。
山城国の風土記には、玉依媛命が鴨川で禊をしている時に、上流より流れてきた丹塗の矢を拾い床に置いたところ、矢は美しい男神となり、二人は結婚し子供を生んだ。この伝説の為、古来より、縁結、子育ての神様としても篤い信仰を受けている。
平安時代には国と京都の守護神として、また皇室の氏神として、特別な信仰を受け、式年遷宮や斎王の制度などが定められていた。「源氏物語」や「枕草子」などの王朝文献にも登場し、平安時代の文化・宗教の中心地の一つとして栄えた。戦国時代へと移る間に、その信仰は広く国民の信仰を得ることになる。江戸時代には幕府による領地が寄進された。国と国民の幸福を祈願する神社として今直、あつい信仰を受けている神社である。
境内全域がUNESCO世界遺産に登録されている。東西両本殿二棟は国宝に指定されている他、53棟の神社が重要文化財に指定されている。また国指定の史跡にも指定されている。
御手洗川
「君がため御手洗川を若水に、むすぶや千代のはじめなるらむ」(後撰和歌集)
土用の丑の日にこの御手洗川に足を浸し疫病や病い封じを祈願して賑わう「足つけ神事」や立秋の前夜「矢取の神事」葵祭の「斎王代の禊の儀」をはじめ、様々な神事が行われるところである。また、常は水が流れていないが、土用が近づくと滾々と湧き出るところから京都の七不思議の一つとされる。その様から形どったとさえるみたらし団子の発祥の地のところである。
特別拝観
十二単衣の着付けと王朝舞の見学、大炊殿や神服殿など神社の重要文化財を拝観できる。要予約、下記のオフィシャルサイトにて詳細をご確認ください。
オフィシャルホームページ http://www.shimogamo-jinja.or.jp/
(参照:オフィシャル情報)