田中本家は、初代新八氏が1733年に商人として独立し、現在まで続いている。江戸時代は、米、菜種油、煙草等を商い、須坂藩御用達の承認を務めた。近年土蔵の調査をしたところ、江戸時代からの生活に使用された品々がすばらしい保存状態で現存。当時の生活を知る上でも大変貴重と専門家の薦めもあり、100m四方を20の土蔵が囲む屋敷を開放し、豪商の館・田中本家博物館として開館した。
住宅内には池泉廻遊式庭園や客殿があり主屋が軒を連ね、散策なども楽しめる。
常時展示品をはじめ企画展などではさまざまな趣向の作品や美術品が展示される。
軽食喫茶室では、江戸時代の古文書から再現した「山鳥の雑煮」や「御膳しるこ」が味わえ、お土産品は、展示品からデザインしたオリジナルなものが販売されている。