瀬戸内海国立公園の紀淡海峡に浮かぶ沖ノ島、地の島、虎島、神島の四つの島。この四島を総称して友ヶ島と呼んでいる。
島は緑濃い照葉樹林が繁り、昆虫・植物・磯の生き物など自然がいっぱいで、めずらしい岩石や地層なども見られ、楽しく自然観察ができる自然の宝庫である。
古い歴史をもつこの島は、役行者が葛城修験道28宿の第一の宿をこの島に置いたとしても有名で、観念窟・あがい碑など修験道に関する史跡・行場などが存在する。
また、友ヶ島は明治時代から第二次世界大戦が終わるまで、軍事洋裁として使用されていた。レトロな雰囲気の砲台跡や兵器庫などが今も残され、訪れる人をタイムスリップしたような感覚にさせてくれる。沖ノ島の西端にある日本で八番目に建築された白い洋風灯台もすばらしく、そこから眺める瀬戸内海は絶景である。