特色は教会堂特有の三廊式バジリカ型の平面をとりいれたことで、中央と両側にそれぞれ身廊側廊とよばれている部分と多角形の平面をもつ後陣とが型成されており、身廊の高い天井と側廊の低い天井とにはそれぞれ交差したヴォルトが用いられ、それが直角に交じわり集合されて、その下部は葉型の柱に力強く支えられている。
外観は鐘楼が中央に突出して高く、ロンバルト帯といわれる半円の連続模様がその壁をとりまき、身廊の主棟と低い側廊の屋根との間には小さな丸窓を設け、側廊に半円の窓枠を取り付けたのもロマネスク特有のもので、中世に立てられたヨーロッパ
大寺院そのままの形をもしたものである。