種類:古民家 伝統家屋 豪農
笹川家は、安土桃山時代に信濃国水内群笹川村から、この味方の地に移住し以降14代300年に渡って続いた名家である。江戸時代8箇所村8000石を束ねる大庄屋を代々努め、年貢を取りまとめ、藩から与えられた警察・裁判を行使していた。その一方で、水害の多かったこの地域での新田開発に貢献してきた。
旧笹川家住宅は、中ノ口川と味方江に面し、近郷における用排水と水運の要地に位置している。現在の母屋は、1819年の火災で全焼した後、1826年までに旧村松町の棟梁、小黒杢右衛門によって再建された。
旧笹川家住宅は、日本でも有数の規模を持つ、近世後期の大庄屋の住宅である。前庭の眺望、威厳のある表座敷、高い木組み天井の広間、土庇と障子欄間、建ち並ぶ土蔵群は、いずれも雄大さと雪国らしさを兼ね備え、この地方の発展を主導した「豪農」の気概を今に伝えている。
表門は1573年~1591年に建てられたと考えられる。
曽我・平澤記念館
この地方に貢献した二人の名誉村民記念する記念館。