遺構:現存天守
城郭の種類:平山城
天守構造:3重3階 独立式層塔型
築城年:941年
築城主:橘遠保
宇和島城は、四国・愛媛県宇和島にある平山城。天守は現存12天守の一つ。伊達宇和島10万石の城下町の城で、1601年に入場した藤堂高虎が港町を巧み活かした縄張りとして築城した城である。
標高約80mの山頂に建てられた平山城で、本丸、二ノ丸、長門丸、三の丸、藤兵衛丸の縄張りがある。現在天守と上り立ち門以外の建築物は失われているが、山里倉庫や長屋門などが移築されている。また、石垣などは良好な状態で保存されている。
天守
藤堂高虎が創建した望楼型天守を、宇和島伊達家2代宗利が1666年に三重三階の独立式層塔型の天守を再建した。総塗籠式で現在も残る天守である。
上り立ち門
搦手道口に位置し、武家の正門とされる薬医門形式の現存するもん。宇和島城では最古の建造物である。
山里倉庫
1845年に作られた武器庫で城内に移築され、民族資料館として公開している。
藩老桑折氏武家長屋門
城山東北側の登場口に移築された現存する武家屋敷の長屋門。
現存する建物は少ないが、城内の自然は300年変わらない自然の宝庫の城郭で、桜の名所でも知られる。